ゴム銃のオッグクラフト
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P605 フドー
OGG CRAFTの手作りゴム銃・ゴム鉄砲
浮動式トリガー採用。1発目と2発目で発射方式の違う2連発銃
動画もあります

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写真はホールドフックに複数の刻みをつけた割りばし式連発ゴム銃です。
作者が子どもの頃の工作本にも載っていた簡単なもので、とりあえず連発銃ではありますが、バーストさせずに1発ずつ発射するにはトリガーの引き具合に加減が必要で、いわゆる連発セミオートからはほど遠いものです。

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割りばし式ゴム銃の基本を踏襲しつつ、連装した輪ゴムをバーストさせずに撃ち分ける・・・この命題に挑んだのが、これから紹介するP605フドー(浮動の意)です。
過去に作ったP601P602P603P604 といった「機構で満足・効果は二の次」のストイックシリーズと同じ系統のモデルになります。

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装弾数はわずか2発と、性能的には見るべきものはないですが、「機構で満足・効果は二の次」の文脈にしたがい、浮動式トリガー(名称の由来)や2ウェイ発射方式といった新たな仕掛けを盛り込んでみました。

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トリガーの軸穴はL型です。トリガー軸がこのL型空間内をウロウロすることでセミオートを実現するという仕組みです。

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トリガー軸の位置です。
(写真左) 1発目発射前・・・L穴の底に待機。
(写真右) 2発目発射前・・・L穴の前方に移動。

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輪ゴムを2発装填したところです。
1発目(緑色)はホールドフックに、2発目(赤色)はフレームの切り込み部に掛けます。

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トリガーを引くとホールドフックが前方に倒れ、フロントストッパーに当ります。そのまま引き続けると、今度はフロントストッパーがトリガーの支点となり、その作用でL穴内のトリガー軸が上に移動。ホールドフックがさらに傾き、1発目(緑)が発射されるという仕組みです。

この時、2発目の輪ゴム(赤)には、ちょうどトリガー上部の「凹み部分」が当たるため、発射されることはありません。

トリガーを戻すと、牽引ゴムに引かれて、トリガー軸はL穴の前方へ移動します。ここで再度トリガーを引くと、2発目の輪ゴムはトリガー上部の平面部に押し上げられ発射されます。

という動きなのですが、文章ではわかりずらいので、アニメでイメージをつかんでください。L穴内を浮動するトリガー軸に注目です。

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グリップ

前後とも曲線をつけたグリップはリボルバーのようですが、作者のデザインイメージは「1/5にカットしたドーナツ」でした。

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グリップから、フィンガー状のパーツがにょっきり生えています。
トリガーストッパーとして、またトリガーの過分な引きを防ぐブロックとして機能します。

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トリガーガードはシナベニヤで作りました。ピンでフレームに固定されているだけなので、簡単に取り外せます。

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フレーム、バレルはヒノキ。トリガーや指状ストッパーなど強度の必要なパーツはシナベニヤです。ドーナツ1/5型グリップはケヤキで作りました。

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「百聞は一見にしかず」ということで、射撃シーンを動画でご覧ください。

射撃動画


● 諸 元 ●

<制作年> 2008年9月
<モデル名> P605 FUDOH フドー
<カテゴリー> ハンドガン
<全長> 375ミリ
<銃身長> 275ミリ
<装弾数> 2発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート
<素材> ヒノキ(フレームおよびバレル)、ケヤキ(グリップ)、シナベニヤ(トリガー、フィンガー状ストッパー、トリガーガード)、竹串
<塗装> -

2008.09.14 UP

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