クランク式のマシンガン、P227ムゲンレンシャを制作しました。
名称どおりだと、バレル交換でナンボでも撃ち続けられるはずですが、実際は空きバレルへの装填助手が2名ほど必要という条件付きでの"無限連射"です。
交換用のバレルです。バレル1本あたりの装弾数は20発。
クランクハンドル1回転で4発の輪ゴムを発射。比較的低レートです。
単射(セミオート)用に独立したトリガーを設けました。グリップパネルの彫り込みはクラシックな雰囲気が漂う水平スリットタイプです。
構造は P201改 や P221アイオーII といったフカヒレ式連発銃にクランクとカムによる駆動機構を仕込んで大型化したもの。作者的には冒険を避け、枯れたテクニックを使いました。
素材はちょっと贅沢してマホガニーやブナの無垢材を使用。
バレルを装着するところ。
装填した輪ゴムは外側にふくらませて間隙を作り、そこにリリーサを突っ込むようになっています。
後部のバレルキャッチです。レバーを引くとバレルが外れます。
バレルを取り外すと屹立したフカヒレ型リリーサが現れます。
バレル装着の前に最前位置へ戻す必要がありますが、ラチェットシアと干渉しない機構を組み込んでいるので、押すだけですっと戻ります。このあたりは最近のテクニックを使用しました。
折りたたみ式のバイポッド付きです。
下から覗いたところ。
左側面から。
こちらにクランクハンドルは付かない仕様です。そのため右利きの場合、トリガーを使って単射するにはグリップを握り替える必要があります。
「百聞は一見にしかず」ということで実射動画をご覧ください。
<制作年> 2021年8月
<モデル名> P227 MUGENRENSHA ムゲンレンシャ
<カテゴリー> マシンガン
<全長> 520ミリ
<銃身長> 160〜280ミリ
<装弾数> 20発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> クランク式手動フルオート / トリガー式指動セミオート
<素材> マホガニー、ブナ、バーチ合板、ラミン半丸棒
<仕上げ>
グリップ部およびバレル:クリアウレタン仕上げ
ボディ:ウッドワックス仕上げ
2022.01.29 UP