ゴム銃のオッグクラフト
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最大60連射 ツインバレルマシンガンの作り方
ツインバレルマシンガン
可動パーツなしの簡単構造 装弾数多めのマシンガン
動画もあります

すでにyoutubeチャンネルでは『怒涛の60連射マシンガン』として2020年に動画をアップしているものですが、あらためて当サイトのコンテンツとして、作り方をまとめてみました。
なお、このマシンガン自体、2010年に「子供の科学」に掲載してもらった16連発マシンガンをブラッシュアップしたものになります。
子供の科学記事

基本構造は P502イトヲカシ と同じ。バレルは水平2連式。糸で輪ゴムを強制的にリリースするだけの単純な構造のため、工作も比較的お手軽です。

- モデルの概略 -
名称: P502(簡略型)
装弾数: 30発、60発(2段装填時)
作動: 手動式疑似フルオート
機構: ストリングリリース方式
Youtube動画 2020年にアップ




このモデルを作ってみたいという方は、以下のお約束をよ〜く読んで、同意のうえご利用ください。

- お約束 -
  • ゴム銃を人や動物に向けないでください。
  • 規格#16の輪ゴムを使用してください。
  • 指定数を超える輪ゴムは装填しないでください。
  • 割れや裂け等不具合のある材料や、指定したものより薄いあるいはもろい材料は使わないでください。銃が破損し、重大な事故につながる恐れがあります。
  • 制作中およびゴム銃使用中のトラブル(ケガや器物破損等)について作者はその責を一切負いません。あくまで「自己責任」でお願いします。
  • 当コンテンツは個人の楽しみの範囲内で使用してください。商用利用は厳にお断りします。
  • ※重要
    本作は装弾数が多く、銃本体に輪ゴムの張力(負荷)が大きくかかります。安全のため、お約束を守れない方の制作はご遠慮願います。


    - 材料 -
  • 角材(ヒノキやツガ材推奨。高さ24 x 厚12 x 長さ900ミリ)
  • 丸棒(Φ 4 x 長さ700ミリ以上)
  • 綿糸(Φ 1ミリ程度 料理用、工作測量用、凧用など)
  • 適当な端材(指でつまめる程度のサイズ)

  • - ツール -
  • 糸ノコ盤か目の細かいノコギリ
  • カッターナイフ
  • ドリル(4ミリ径の穴が真っすぐあけられるもの)
  • はさみ
  • 木工ボンド

  • - パーツのカットと加工 -
    角材のカット
    角材を下図のようにカット。バレル、グリップ、コネクタを切り出します。
    図中(あるいはyoutube動画)ではバレル長が350ミリになっていますが、320ミリにサイズダウンすれば、材料は市販の900ミリ長の角材1本で収まります。(というかそちらを推奨します)
    角材カット




    マズルノッチ加工
    バレル先端に輪ゴムを掛けるための切り欠き(マズルノッチ)を作成します。
    マズルノッチ加工




    丸棒のカット
    ホールドフックとして、長さ20ミリにカットしたものを計30本作ります。
    丸棒カット




    穴あけ
    図のように、バレル天面に4ミリ径の穴を15か所ずつあけます。深さは10ミリ程度。穴のピッチは10ミリです。
    この穴あけの精度が出来上がりを左右します。

    ※バレルの長さを350→320ミリにサイズダウンした場合
    図中の190 は160 に、195 は165 になります。
    穴あけ




    - 組み立て方 -
    1 バレルの穴にホールドフックとして、丸棒30本を接着します。丸棒はカットの時点で長さにバラツキが出るので、後方にできるだけ長いものを使うようにしてください。
    ピンの挿入接着




    2コネクタを中に挟んで、左右のバレル後端を接着します。両バレルとコネクタの下面は面一にすること。
    (材料の角材に余りが出るようなら、同じようなコネクタをホールドフックの列の真ん中あたりの位置に、追加で接着するのもベターです)
    バレル接着




    3グリップを銃の下面に接着します。
    左右均等なのは、どちらの手でも使えるようにするため。

    これでこの銃は完成です。
    グリップ接着




    4 糸を120センチ程度にカット。
    端材かなにかで小さなつまみを適当に作り、ドリルで穴をあけて糸を結び付けます。
    糸のもう一方の端はもやい結びで輪っかを作成。輪っかの径はできれば10ミリ以内で。
    糸 操作ノブ

    もやい結びもやい結びイラスト



    - 装填 -
    1 先頭のフックに糸の輪っかを掛けて、8の字を書くように糸をホールドフックに回し掛けしていきます。
    糸を掛ける




    2 糸の上から、輪ゴムをマズルノッチとホールドフック間に掛けます。掛ける順番はマズルに近い前方のフックから。
    片側15発、両方で30発装填できます。
    輪ゴム装填




    3 糸をもう1セット用意すれば、一度装填した上から再度 12の手順を繰り返すことで、装弾数を倍増できます。つまり30発x2段=60発ですね。

    実際は、糸の8の字掛けを繰り返すと指がつりそうになるし、1段の30発でも装弾数としては充分なので、お勧めはしません。
    (youtube動画では60連装を謳ってますけどね・・・)
    60発
    60発装填するのはつらいです




    - 撃ち方 -
    グリップをどちらかの手で握り、糸を下方に引くと輪ゴムが連射されます。
    撃ち方




    このモデルは装弾数命!ということで、やや無理をしてバレル1本につき15本のホールフックを植えましたが、間隔を広げて10本とかにしたほうが連射感もよくなり、本体への負荷も減ります。本当のところはそちらのほうがベターかな。
    以上、参考までに。

    2023.09.09 UP

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