スイッチング・リリース機構を搭載した連発ハンドガン、P803ハミエンです。
しばらく寝かせていたネタで、完成したのは2014年とずいぶん前。 P313ビッグジョー と並行して制作したものになります。
斜め後ろから。
パッと見、輪ゴムの装填場所が見当たりません。
トリガーを引くと、装填部(スラローム)が現れます。
P313ビッグジョー のスラロームの配置をタテ方向に変更。さらにホールドフックとリリーサの関係(固定側と可動側)を入れ替えたわけですが、こうすることで、より無理のない機構になることが判明。可動パーツもトリガー1点のみと簡潔になりました。
装弾数は6発。
トリガーを引きっぱなしにしながら装填するのが操作上の特徴です。
トリガーを引くたびに、スラローム中の前後のフックでスイッチされながら輪ゴムが一斉にステップアップ。最上段の輪ゴムのみ発射される仕組みです。
ただ、スラロームのつくりがいい加減だと、ステップアップ動作がグダグダになって、送弾不良が多発するため、求められる加工精度はけっこうシビアです。
素材はシナラワン合板とヒノキの角材です。
グリップはMDF製。
P313ビッグジョー(左)の試作品からの流用なので、形はビッグジョーのものとまったく同じ。
歴代のスラローム式の作品を並べてみました。
左から P606サスケ、 P313ビッグジョー、そして本作P803ハミエンです。
それぞれ、スラロームの挙動と輪ゴムのリリース原理が異なります。型番のシリーズを変えているのもこのため。
「百聞は一見にしかず」ということで実射動画をご覧ください。
射撃動画
<制作年> 2014年6月
<モデル名> P803 HAMIYEN ハミエン
<カテゴリー> ハンドガン
<全長> 295ミリ
<銃身長> 280ミリ
<装弾数> 6発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート
<素材> ヒノキ、シナラワン合板、MDF
<仕上げ> クリアウレタン塗装
2019.09.04 UP