フカヒレ式連発銃 P222 MP-IIを制作しました。
P202MP(2001年制作)の改良版という位置づけですが、目玉は新手法、『スルッとイン・デザイン』と『ゴムサンド機構』です。
左は量産用のスタンダードタイプ。3ミリ厚のMDFだけで制作したものです。
右はバーチ合板を併用したアドバンスドタイプ。
トリガーガードをフルタイプに変更。さらに操作性アップのため、機構部分に少々手を加えています。
リリーサの送り機構は P202MPと同じBタイプ。
(タイプの説明は スライドの送り機構あれこれ を参照してください。)
トリガーを引くとリリーサが1発分だけ後退。リリーサの斜面で輪ゴムをホールドフックからせり上げて発射する原理です。
スタンダードタイプは6連発。アドバンスドタイプは7連発です。
リリーサを初期位置へ戻す際、トリガー下端をトリガーガードに引っ掛けてラチェットシアを下げてから、リリーサを戻すという手順を踏みます。
なお、アドバンスドタイプはシアが自動的に下がる構造になっているため、リリーサを戻すだけのワンタッチ操作で済むようになっています。
宙に浮いたホールドプレートが、新たに盛り込んだ手法のキモになります。
新手法のひとつ、『スルッとイン・デザイン』。
本体を分解することなく可動パーツの脱着ができるように設計。スリットを通してパーツを挿入していきます。
本体フレームは接着固定できるため、ネジどめも不要になりました。
もうひとつは『ゴムサンド機構』。
トリガーの戻しにつられて起こりがちなリリーサの逆進を、ホールドプレートでサンドイッチして防ぐ仕組みです。
特にパーツを加えるわけではなく、装填された輪ゴムの張力を利用するアイデアです。
アドバンスドタイプはバーチ合板、MDF、マホガニーを使用しました。
「百聞は一見にしかず」ということで実射動画をご覧ください。
<制作年> 2018年6月
<モデル名> P222 MP-II
<カテゴリー> ハンドガン
<全長> 320ミリ
<銃身長> 225〜260ミリ
<装弾数> 6発(アドバンスドタイプは7発)
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート
<素材> MDF、竹串、バーチ合板、マホガニー
<仕上げ> クリアウレタン仕上げ、 (スタンダードタイプは無塗装)
2020.04.16 UP