普通の割りばしゴム銃でも、ある工夫を加えると即席の連発銃になります。
タネを明かすとなぁ〜んだ、なんですが、白紙の状態からはこれを考えつくのはかなり難儀なことだと思います。
この方法、昔、ある少年が考え出したとのことで、KEROKERO火器商会さんによると1995年4月のGUN誌上で紹介されていたとのことです。
説明のために即席で作った割りばしゴム銃です。
わかりやすいように輪ゴムを使わず木工ボンドで組み立ててみました。
さてさて、いったいどうすれば、このごく普通のゴム銃が連発になるのでしょーか??
とりあえず5連発にしてみましょう。
1発目です。まずは普通に輪ゴムを装填します。
トリガーを中立の位置にしながら(これがコツですな)、装填した輪ゴムの上から「ストッパー」になる輪ゴム(グリーン)をかけ・・・
後ろに引っ張って、後方のグリップのでっぱりで折り返して・・・
前方のグリップに引っかけます。
2発目の輪ゴム(赤色)を「ストッパー」の上から普通に装填します。
2発目の輪ゴムの上から再び、「ストッパー」の輪ゴム(グリーン)をかけ、グリップに引っかけます。
以上の作業を繰り返して、弾になる輪ゴムを5発、「ストッパー」の役目の輪ゴムを4発かけます。
赤色とグリーンの輪ゴムが交互に重なっているのがわかるでしょうか。
「ストッパー」のおかげで、トリガーを一気に引いても、最上段以外の輪ゴムは発射されない、というシンプルではありますが、巧妙な仕掛けです。
トリガーを引くと、初弾が発射されます。
2発目は「ストッパー」(グリーンの輪ゴム)に邪魔されて、発射されることはありません。
トリガーをもどします。
すると「ストッパー」(グリーンの輪ゴム)が後ろ向きにゆるく排出され、グリップにからみつきます。
トリガーを引くと2発目が発射されます。
トリガーをもどすとまたまた「ストッパー」が後ろ向きに排出され、グリップにからみつきます。
これで3発目の発射準備がOKになります。
このように「トリガーを引いて輪ゴムを発射」 「もどす動作でストッパーを排出」というアクションを繰り返すことで、1発ずつ発射できるというわけです。
それでは実際にどうやるのか、動画でご覧ください。百聞は一見にしかず!
コツは弾とストッパーの装填ですな。うまくトリガーをあやつりながら作業しないと途中で暴発してしまいます。
これを考えついた当時小学生は偉いぞ!
(2008年10月10日動画追記)
このやり方を参考にして、ストッパーの要らない方法を思いつきました。バーストさせずにセミオートで2連射できます。
2007.10.07 UP