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P309 スラリー
OGG CRAFTの手作りゴム銃・ゴム鉄砲
可動パーツ1点でP305ツンツンっぽいアクションを実現
動画もあります

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2012年3月、同系統の連発モデルを一気に3挺制作。その第1弾、P309スラリーです。
コンセプトは、「可動パーツ1点でP305ツンツンのアクションを!」

ツンツンは2007年に作った可動パーツ2点の連発モデル。装填された輪ゴムにリリーサが寄りかかって待機するところが特徴です。
今回はそれを可動パーツ1点のみで再現してみました。なので、まずは先にツンツンの解説ページからご覧いただいたほうがベターかと思います。

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フル装填してみました。連発モデルとはいっても、装弾数は3発と微妙なライン。

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P305ツンツンは前方のホールドから輪ゴムを発射していきますが、このモデルは逆。うしろのホールドからスタートします。

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フレームからちょこっと頭を出しているのがリリーサ。独立したパーツではなくトリガーと一体化しています。コンセプトどおりの"可動パーツ1点主義"です。

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トリガーの位置の違いに注目。撃ち進むごとにどんどん遠ざかっていくというちょっと変わった仕様です。
装弾数が3発しか設定できないのもこれが理由。なにせこれ以上増やすと指が届かなくなるので。

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リリーサは牽引ゴムの力で常に矢印の方向へ引っ張られますが、装填された輪ゴムに当たってそこで止まるようになっています。
つまり、発射されようとしている輪ゴム自身がリリーサの位置決めデバイスを兼ねているわけで、このへんはP305ツンツンと同じ考え方です。

トリガーを引くと支点と力点の関係からリリーサは上方向へ回転しつつ後退。輪ゴムを押し上げて発射します。
トリガーをゆるめるとリリーサは次の輪ゴムまで前進して、そこでスタンバイ。
あとはトリガーをひくたびにこの動作を繰り返します。

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しかしながら、のっけからうまくいったわけではありません。
当初、リリーサの輪ゴムを押し上げる部分は上のアニメのようにフラットな形状でしたが、リリーサが輪ゴムを押し上げる前に、後ろへ滑ってしまうという事態が発生。思惑どおりに動作してくれなかったのでした。

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でもまあ、これはトリガーを引く方向を考えれば、当然といえば当然の動きです。

そこでしばし思案・・・。
上のアニメのように、リリーサに大小2つのピークを設ければ、輪ゴムが小ピークに引っ掛かってくれることが判明。一転して快調に動作するようになりました。
アニメでもわかるとおり、実際の発射動作は下からの押し上げと、リリーサの小ピークによる斜面滑射(フカヒレ方式)の合せ技になります。

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連発機構を内蔵しているわりには細身です。フレーム高は15ミリしかありません。

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この角度から見るとグリップまわりは風通しがよさそうな"すきま感"のあるつくりです。

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トリガーの前進を考慮して、トリガーガードは大きめ。

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主材はシナベニヤ。バレルやトリガーガードは妙に赤く焼けた9ミリ厚のシルクウッドです。

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グリップは30ミリ(幅)x 5ミリ(厚)のチーク材を使用。上端はフレームにかぶさるようにしてみました。

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クリアのウレタン塗料を溶剤で薄め、オイル塗装風に拭き仕上げしました。

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「百聞は一見にしかず」ということで実射動画をご覧ください。

射撃動画


● 諸 元 ●

<制作年> 2012年3月
<モデル名> P309 SLARIE スラリー
<カテゴリー> ハンドガン
<全長> 300ミリ
<銃身長> 255〜273ミリ
<装弾数> 3発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート
<素材> シナベニヤ、シルクウッド、チーク、ヒノキ、竹串
<仕上げ> 薄めたウレタンによる拭き仕上げ

2012.03.27 UP

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