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P302 アークII 5連発ゴム銃 -ハンドガン-(作品No.21)

ステップアップ方式の連発機構を改良

5連発ゴム銃 P302 アークIIの全体写真

可動パーツひとつで連発セミオート化! そのメカニズムやいかに

動画もあります(ページの後半)

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作品解説

可動パーツ1点による連発機構

可動パーツ1点による構造

連発銃を作るには通常、2個以上の可動パーツが必要です。
例えば「トリガー」と「回転翼」。
あるいは「トリガー」と「フカヒレ型リリーサ」などです。
これをパーツ1個で完結できないか。
そう思いながら作ったのが、今回紹介する5連発の P302アークII です。

ホールドステップ構造

5発装填用ホールドステップ

5発の輪ゴムを装填するホールドステップ(保弾部)です。
文字通り階段になっています。

装填状態

輪ゴム5発フル装填状態

輪ゴムを5発装填したところです。
フレームがバレルを兼ねています。

トリガー兼リリーサ機構

内部構造

可動パーツはトリガーのみで、トリガー後端がリリーサを兼ねています。
またリリーサもホールドステップと相似形の階段型。
トリガーを引くとリリーサが上に跳ね上がり、装填された輪ゴムをいっせいに一段上のホールドステップに押し上げます。
当然、行き場のなくなった最上段の輪ゴムのみ発射されるということになります。この理屈は P301アーク と同じものです。
ただ アーク の場合、トリガーの動きを制御するための専用パーツを使っていますが、このモデルはトリガー1個で完結しているところが違います。

調整の難しさ

後ろからの全体写真

可動パーツは少ないですが最初は思ったように作動せず、作者の浅はかな思惑を見事に打ち砕いてくれました。
輪ゴムが引っかかってジャムるわ、2発バーストはするわで、挙動が安定しません。
ホールドステップとリリーサの距離・高さ・角度のセッティングが予想以上にシビアだったのです。
ホールドステップを削り、リリーサを削り、またホールドステップを再調整するといったカットアンドトライを繰り返し、やっとこさ、まともに動くようになりました。
当初8連発のつもりでデザインしたのですが、あーだこーだと削っているうちに、いつの間にか5連発になってしまいました。
まあ「パーツ1個で連発セミオートを実現する」というコンセプトはクリアしたのでこれでよしとします。

デザインと円弧テーマ

円弧デザインのフレームとトリガーガード

2002年に作った同じステップアップ方式の P301アーク は円弧(ARC)がデザインテーマでしたが、このモデルも同じテーマを踏襲しました。
ただ円弧の使い方を少々変えています。
フレームの一部を円弧状にして、トリガーガードをその円弧と同心円になるようにデザインしてみました。
グリップの基部(親指と人指し指の間があたるところ)も通常とは逆のアールを入れて、円弧の延長としています。
フレームは平面的になるのを避けるために、上部に大きくザグリを入れてみました。

アクセントの丸棒

フレーム上部の丸棒アクセント

フレーム上部の芯材は丸棒を使ってアクセントとしました。

トリガーガード

交換可能なトリガーガード

長めで湾曲したトリガーガードは6ミリ厚のヒノキで作りましたが、1枚板なのでどこかにぶつけるとポッキリいきそうです。
そのため、いざという時、交換できるように接着はせず、ピンでとめる仕様にしました。

マズルデザイン

円弧を意識したマズル

マズル部も円弧を意識してみました。

素材と仕上げ

上部からの写真

フレームはホウ。グリップはイチイ。フレーム上部の丸棒はラミンです。その他のパーツはヒノキを使用しています。
唯一の可動部であるトリガーは強度を考慮してシナベニヤで作りさらに瞬間接着剤を染み込ませています。
仕上げは、セラックニスの塗布と軽いペーパーかけを数回繰り返しました。
あっさりとしたつや消し仕上げで、塗装感はほとんどありません。

まとめ

銃を分解したところ

今回の作品はホールドステップの削り出しに苦労しました。
もともとはシンプルな機構なので、もう少し余裕をもったフレームデザインにすれば、調整不要の量産タイプも可能ではないかと思ったりしています。

射撃動画

「百聞は一見にしかず」ということで、射撃シーンを動画でご覧ください。


諸元

制作年
2005年2月
モデル名
P302 ARC II アークII
カテゴリー
ハンドガン
全長
340ミリ
銃身長
265ミリ
装弾数
5発
使用弾
#16輪ゴム
作動
セミオート / 押し上げ方式
素材
ホウ、イチイ、ヒノキ、ラミン、シナベニヤ、つまようじ、木ネジ、コイルスプリング
仕上げ
セラックニス仕上げ

2005.02.20 UP

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