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P218 ウエシタン
OGG CRAFTの手作りゴム銃・ゴム鉄砲
フカヒレ方式のセミオート上下2連銃
動画もあります

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P218ウエシタンが完成しました。銃の上面と下面に輪ゴムを1発ずつ装填する上下2連銃です。

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発射原理はフカヒレ型リリーサを使った斜面滑射式ですが、この方式で連発セミオートさせようとすると、少なくともトリガーとリリーサの2つの可動パーツが必要です。

今回は、トリガー1点のみでセミオートさせることにチャレンジしてみました。

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糸ノコ盤で切り出した全パーツです。

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トリガーです。上下に突き出しているのがリリーサ(フカヒレ)に相当。

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トリガーは前後および上下方向へ同時に動く必要があります。今回、トリガー前端を尖らせるだけというごく単純な構造で、その機能を果たせることに気がつきました。
バレルの受け部分はトリガーがすっぽ抜けさえしなければ適当な形状でオーケーです。

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2発の輪ゴムを装填したところです。
トリガーはトリガースプリング(輪ゴム)により、前方へ引っ張られると同時に上昇するようにテンションがかかっています。ただ、2発装填された状態では、上面の輪ゴムにリリーサが当たるため、それ以上は上昇できません。

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トリガーを引くと上面のリリーサが輪ゴムを押し上げて発射。
当然、下面のリリーサも後方へスライドしますが、根元の凹みが輪ゴムをスルーします。

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トリガーをもどすとブロックになっていた上面の輪ゴムは発射済のため、トリガーは本来の位置まで上昇します(赤矢印)。すると、下面のリリーサも上昇。斜面で輪ゴムをとらえられるようになり、2発目が発射されるという仕組みです。
この、リリーサに凹み(逃がし)をもうけ、あえて2発目を空振りさせるアイデアがセミオート動作(=アンチ・バースト)のキモになります。

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もっとも、1発目発射時に2発目を空振りさせる発想自体は、2008年作のP605フドーという少々ややこしい機構の2連発銃ですでに使われていたのでした。

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トリガーはちょっと長めで、トリガーガードから下端が飛び出しています。これは、トリガーが上昇することでトリガー長が短くなることに対応するため。

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右から。

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左から。

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フレームパネルはシナベニヤ。バレルとグリップベースは端材のツガ。トリガーはMDF。グリップはケヤキです。
水性ウレタン(クリア)を薄めたものでさっと仕上げました。

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「百聞は一見にしかず」ということで射撃シーンをご覧ください。

射撃動画

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今回、「フカヒレ式連発セミオート」と「可動パーツ1点主義」を両立させたモデルを3挺制作。このモデルはその第1弾になります。

ということで、引き続き同じテーマの第2弾、P219ミカサのページをご覧ください。ミカサではセミオート動作を制御するために、さらに脱進機構ライクな動きも盛り込んでみました。

P219ミカサ へ続く


● 諸 元 ●

<制作年> 2014年6月
<モデル名> P218 WESITERN ウエシタン
<カテゴリー> ハンドガン
<全長> 420ミリ
<銃身長> 280ミリ
<装弾数> 2発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート
<素材> シナベニヤ、ツガ、MDF、ケヤキ
<仕上げ> 水性ウレタンクリア塗装

2014.06.18 UP

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