2つの射撃モードを搭載したP204バーストを紹介します。
老朽化の目立つ P201改 の後継モデルとして制作。
P201改が25連発というハンドガンとしては並はずれた装弾数を誇り、しかもセミ・擬似フルオートセレクタブルという高機能モデルだったため、同等以上の性能を持たせることを目標にしました。
発射方式はP201改同様、フカヒレ型リリーサで輪ゴムを押し上げて発射するタイプ(斜面滑射方式)です。
擬似フルオート機能の搭載は今回見送りましたが、代わりにセレクターを装備。
単射と3点バーストの切り替え射撃ができるようにしてみました。
セレクターレバーを上げてセミオート(写真左)。
下げると3点バーストになります(写真右)。
なおセレクターレバーはフレームの左右に配置。利き手を選ばないアンビな操作性を実現しています。
バレルとのこぎり型ホールドは一体型。
3ミリ厚のホウ材を3枚貼り合わせたあと、糸ノコ盤で切り出しています。
27ヶにもおよぶホールドフック作りも電動工具があればこそです。
バレルと同様、フレームもホウ材です。
ホウは板材によっては灰色の強いものがありますが、このモデルではきれいな木肌のものをセレクトしました。
グリップやトリガーまわりはアガチス製で、ホウとの色合いのちがいを対比させています。
仕上げには木彫オイルを使用。
アガチスはオイルを塗りこむとかなり表情が変わりますが、ヒノキやホウは控えめです。
今回はグリップの成形にも力を入れてます。
10ミリ厚のアガチスを3枚貼り合わせたあとナイフとやすりを使って入念に削り出しました。
写真は成形を終えたばかりのグリップです。
塗装を終え、各パーツをセットしたグリップです。
白いパーツはセレクターを押さえるスプリング替わりのプラ板です。
右側のフレームパネルを取り外したところです。
トリガーを引くと中に仕込まれたシアがボルトのラックギアと噛み合い、リリーサを後退させます。
ちなみに3点バーストモードではセミオート時に比べ、トリガーの引きしろが3倍になり、一気に3発分、リリーサを後退させます。
<制作年> 2001年10月
<モデル名> P204 BURST バースト
<カテゴリー> アサルトハンドガン
<全長> 410ミリ
<銃身長> 215〜345ミリ
<装弾数> 27発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート / 3点バースト
<素材> ホウ、アガチス、ヒノキ、ラミン、プラ板、つまようじ、輪ゴム、木ネジ
<塗装> 木彫オイル仕上げ
2001.10.21 UP(但し、初公開は「ゴム銃のページ」のガンロッカーでした)