ゴム銃の発射原理そのものは輪ゴムの収縮力でそれ自体を飛ばすという単純なものです。
ただ、発射の仕方もいろいろあるだろうと言うことで、作者は自作のゴム銃について、下記のように型番をつけて分類しています。
(世の中には洗濯バサミでつまんで離す方式などもあったりしますが、まだ作者が採用していない方式は今のところスルーしています。)
先ず頭の P ですが、これは Pistol とか Prototype とか Plan などをイメージ。
重要なのはそれに続く3つの数字で、例えば、
これは、ケータイとか一部の欧州車に見られる命名ルールを拝借したものです。
なおこの型番、単に発射原理の違いだけでなく、連発機構の違いも考慮に入れています。
例えばP200型とP300型。
単発銃なら両者の発射の仕組みは大して変わらないのですが、連発式になるとまったく違う保弾&連発機構になったりするわけです。
それではそれぞれの型番について説明していきます。
簡単なGIFアニメも添えてみました。
割りばしゴム銃(P600型)のトリガー兼ホールドフックを2ピースに分けたものです。
装填された輪ゴムの力でホールドフックは倒れようとしますが、トリガーがつっかえ棒になっています。
トリガーを引くとホールドフックが瞬間的に倒れて輪ゴムを発射しますが、これは実銃のハンマーとトリガーの関係とほぼ同じです。
この方式はトリガーの引きしろが小さく、トリガープルも軽くなるという長所があります。
ホールドフックに輪ゴムを装填。輪ゴムとバレルの間にバーを差しこみます。バーを後方へ引いて、ホールドフックの上を通過させることで輪ゴムを発射する仕組みです。
発射プレートをスライドさせて、その斜面で輪ゴムをホールドフックから押し上げて発射する仕組みです。発射プレートのカタチから、フカヒレ方式、シャークフィン方式とも呼ばれています。
また、ホールドフックを直列に複数設けると比較的簡単に多装弾化することができます。(これをノコ刃型ホールドフック、ソーブレード型ホールドフックと言います)
ホールドフックに装填された輪ゴムを下からリリーサで押し上げて発射する仕組みです。
ホールドフックを縦方向に複数設け、全弾を次のホールドフックへ一斉に送り出す連発システムを作者は別途、ステップアップ方式と呼んでいます。
ホールドフックがフレーム内に引き込まれるようになっています。
P300型とは逆パターンの動きで、ホールドフックが引き込まれた時点で装填された輪ゴムが発射される仕組みです。
ホールドフックに装填された輪ゴムの下に糸を通し、糸を引っ張りあげて輪ゴムを発射する仕組みです。押し上げ方式のリリーサが糸になっただけともいえますが、やわらかい糸(またはヒモ)を使うところがこの方式の特異なところ。アバウトな発射方式ですが、工夫しだいで他の方式を圧倒する多装弾化が可能です。
割りばしゴム銃と言えばこれ。おなじみの古典的な方式です。
トリガーの上端に輪ゴムを掛け、トリガーを引くことで上端部を倒して輪ゴムを発射する仕組みです。一般的にこの方式はトリガーの引きしろが大きくなり、トリガープルも重くなる傾向にあります。
(2010年1月31日記事追加)
P600型と並ぶ古典的な方式です。洗濯バサミ状のパーツで輪ゴムを押さえ、それを開くことで発射する仕組みです。
(2016年4月15日記事追加)
輪ゴムの飛び出しをピンで防ぎ、そのピンを引き抜くことで発射する仕組みです。
以上のように、わりとシステマティックに型番化したつもりですが、作者の作品の中には型番が重複しているものもいくつかあります。
例えば、P201には 改 と アイオー と スクエア が。
P202には スリム と MP が。
P210には ちえみスペシャル と エスフェスタ と 子供の科学バージョン が、と言った具合です。
これは、旧モデルの焼き直しバージョンとか外観を変えただけの場合は、むやみに新しい型番を付けず、名称だけ変更しようとマイルールで決めているからです。
もっともどこまでが焼き直しで、どこからが新規扱いになるのかという判断基準は、その時の気分しだいというファジーなものではありますが・・・。