洗濯バサミ方式(圧力解放方式)と呼ばれるゴム銃があります。
このアニメでもわかりますが、わざわざ作品の発射機構として取り入れる気も起こらないぐらい古典的かつ原始的な方式です。
そんな今さら感の強い方式ですが、今回、ガンロッカーのラインナップに加えるべく、P701クリッピとして仕上げてみました。
コンセプトは「洗濯バサミ方式で連発化を実現」です。
もっとも連発といっても装弾数は2発とショボいですが・・・。
それでも初弾と次弾を同発させないセミオート動作にこだわり出すと、一気にややこしくなるのでした。
上面に洗濯バサミに相当するホールドクリップを装備。
クリップは輪ゴムのテンションでバレル上面に強く押しつけられています。
ここに輪ゴムをはさみ、クリップを開いて発射する原理は上のアニメーションのとおりです。
もっとも、このモデルでは直接、指でクリップを開くのではなく、別パーツのトリガーで押し上げる仕様です。
ちなみにこの方式でクリップを開く動作は「開放」なので、開放解放方式と言う呼び方をしてもいいのかもしれませんが ・・・ややこしくなるのでやめときます。
装填です。
まず、フレームに設けられた切り込み状のホールドに輪ゴム(赤)を掛け、もうひとつの輪ゴム(グリーン)をクリップで保持します。
トリガーを引くとクリップが開いて、1発目(グリーン)が発射されます。
と同時に、2発目(赤)もトリガーに押し上げられ、切り込み状のホールドからいったんリリースされますが、トリガー上端部とクリップの間にはさまって保持されます。
トリガーを戻すとクリップ先端がバレルに接地。
1発目と同じ装填ポイントへ2発目(赤)が移動します。
ここであらためてトリガーを引くと、2発目が発射されるという仕組みです。
ボディデザインは無難な感じでまとめてみましたが、その上に載っているホールドクリップがものものしいですね。
輪ゴムの装填はハンマーのように見えるクリップ後端を押し下げながら行います。
グリップは手間を減らすためにすべてのラインを丸ノコ盤でカットしました。なので、やたらと直線的です。
グリップにはキハダを使用。これは東急ハンズで木のはがきとして売られていたものです。バレルやフレーム等はヒノキを使いました。
トリガーガードはちょっと手を抜いて竹ひごを火であぶって済ませました。
テンション用の輪ゴムが目立ちます。
このモデル、ホールドクリップに強くテンションをかけないと、2発目が暴発してしまうのが欠点。
作りは決して簡単とは言えませんが、その割に2連発と効果は薄いです。暴発しそうで暴発しない2発目の綱渡りっぽい動きは見ていてハラハラします。
思索品ということで、今回はこのへんで。
「百聞は一見にしかず」ということで、射撃シーンを動画でご覧ください。テンション用の輪ゴム掛け過ぎてますが、そこはご愛嬌。
(2011年4月5日追記)
動画を更新。
射撃動画
<制作年> 2010年1月
<モデル名> P701 CLIPPI クリッピ
<カテゴリー> ハンドガン
<全長> 360ミリ
<銃身長> 270ミリ
<装弾数> 2発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート
<素材> ヒノキ、キハダ、竹ひご
<塗装> -
2010.02.01 UP