ストリング・リリース式機関銃の第4弾、P504まーくんです。
機構的には2006年に制作したP502イトヲカシ の発展型になります。
バレルは脱着式です。
とりあえず46連と21連のものを作ってみました。
上:46連バレル(ホールド数15本)
下:21連バレル(ホールド数10本)
まず先頭の短い棒にタコ糸の輪っかを引っ掛けます。
その上からまず1発を装填(赤色)。
続けて次のホールドピンにタコ糸をらせん状に3回巻きつけながら輪ゴムを3発装填します(緑+紫+黄色)。
さらに以降のホールドピンにも同様に装填。装弾数はトータルで1+45発になります。
発射の原理は一目瞭然。タコ糸を引っ張って輪ゴムを発射する仕組みで、それらしく言い換えると「スパイラル・ストリング・リリース方式」になりますでしょうか。
バレルに輪ゴムをフル装填し、
上下逆さまにして、銃の後方からバレルジャケットの中へ挿入します。
タコ糸の端をフレームの下へ引っ張り出し、ローラー部で前方に折り返して、ドラムのツメに引っ掛けます。
これで発射準備完了です。
あとはクランクハンドルを回し、ドラムでタコ糸を巻き取れば、輪ゴムが発射されます。
バレルジャケットの下側からバレルが顔をのぞかせています。
ちなみにタコ糸に引っ張られたバレルはバレルジャケットの中を後方へスライドします。
これにより、各ホールドピンが発射に最適な位置にくるように自動調整されるという仕組みです。
バレルジャケットをはじめとして、本体パーツのほとんどはラミンの角材で構成されています。
サイドプレートとグリップはチークを使用。
ドラムへのアクセスを考えて、左側のサイドプレートは省略しました。
クランクハンドルは折りたたみ可能です。
手持ちでクランクハンドルを回すと反作用で銃が大きくグラインドします。
そこで委託射撃できるように二脚を取り付け、その股の間から輪ゴムを発射するようにしました。
デザイン的にも二脚を追加したことで、ちょうどよいアクセントになりました。
二脚は折りたたみ式です。
ワンタッチで取り外せます。取り外すと顔をもがれたナナフシみたいです。
バレルが銃の下面にあるということで、上面にサイトを設けてみました。
狙点がかなり下目になるので、リアサイトはゲタをはかせて上げています。
いっそのこと上下左右へ微動できるようにする手もありましたが、弾を適当にバラまいて当てるタイプの銃のため固定式でよしとしました。
46連バレルのホールドピンは21連バレルに比べるとかなり長めです。
これは当初、100発以上の装填を見込んでいたためですが、実際は50発を超えたあたりから予想以上に輪ゴムがかさ張り、バレルジャケットへの挿入が困難になります。
そこで、装弾数に関しては46発という妥当な線に落ち着きました。
「百聞は一見にしかず」ということで連射シーンをご覧ください。
<制作年> 2008年5月
<モデル名> P504 MA:KUN まーくん
<カテゴリー> MACHINE GUN 機関銃
<全長> 600ミリ
<銃身長> 240〜370ミリ
<装弾数> 46発 21発(バレルの仕様による)
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> クランクハンドル巻き上げによるフルオート
<素材>
ラミン・・・本体およびバレル
チーク・・・サイドプレートおよびグリップ
ブナ・・・ドラムおよびクランクハンドル
エンジュ・・・ドラムの当て板
シナベニヤ・・・サイドプレートの内側
プラ製のパイプ、タコ糸
<塗装> ウレタンニスの薄塗り仕上げ
2008.05.29 UP