このイラストは1976年ごろに作成した手動式短機関銃(仮称P101)です。
直列の「くし型」ホールドフックをフレームの上下にダブルで装備。
上面に20発、下面に10発の輪ゴムを装填し、手動による擬似フルオート射撃が可能でした。
わりばしと端材を利用して作りましたが、とっくの昔に捨ててしまったため現存しません。
このP101から25年の時を経て、発射の仕組みはそのままにリメイクしたのがP102ブリティッシュです。
ホールドフックの配置は上面のみとし、スマートなフォルムを狙ってみました。
15本のくし型ホールドフックがフレーム上にずらりと並んでいるのがわかります。
装填された輪ゴムの下に発射用のバーを差し込み、ホールドフックの両側に控えているサイドレールの上に持ち上げます。
この状態からバーを後方に引くとホールドフックから輪ゴムが次々と外れ、発射されるという仕組みです。
発射にかかわるパーツはまさにこれだけ。
トリガーをはじめとする可動パーツが存在しないのがこのモデル最大の特徴です。
輪ゴムをフル装填した状態です。
ホールドフックは15本しかありませんが、30発の輪ゴムを装填することができます。
このようにいったん15発装填したあと、バーを間にはさんで、さらに15発装填することができるのです。
サイドレールの前部にはバーレストが設けられています。
写真は待機状態にあるバーです。
ホールドフック以外はすべてアガチスを使用していますが、このモデルではフレームとグリップで色調のちがうものを使用し、アクセントをつけました。
最後にワシン製の木彫オイルで拭き仕上げしています。
発射バーはアガチスの1枚板。
グリップ内に収納することができます。
収納するとこのとおり。
一見、ロングマガジンのようです。
本体と発射バーのコンビネーションがステンガンやスターリング等の英国系サブマシンガンを彷彿させます。
装弾数のわりには、とてもコンパクトに仕上がっています。
「百聞は一見にしかず」ということで、射撃シーンを動画でご覧ください。
<制作年> 2001年5月
<モデル名> P102 BRITISH ブリティッシュ
<カテゴリー> サブマシンガン
<全長> 320ミリ
<銃身長> 180〜310ミリ
<装弾数> 15+15発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> 手動による擬似フルオート
<素材> アガチス、竹くし
<塗装> 木彫オイル仕上げ
2001.05.02 UP(但し、初公開は「ゴム銃のページ」のガンロッカーでした)