ゴム銃のオッグクラフト
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P003 トサカー
OGG CRAFTの手作りゴム銃・ゴム鉄砲
回転型ホールドフックを採用した5連発セミオート
動画もあります

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伝統的な割りばしゴム銃でも簡易型の連発銃にすることができます。
ホールド部に複数の切り込み(多段型ホールドフック)を角度を変えながらつけていくのです。
これは作者がまだ小学生の頃に、工作の本で見た記憶がありますから、ずいぶん昔からあった方法だと思います。
写真のものは3連発バージョンですが、ていねいに作れば4〜5連発のものも可能です。

ただこの簡易型連発銃、確実に1発ずつ発射するのはけっこう難しい・・・
一気にトリガーを引くと、全弾バーストのショットガンになってしまいます。

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多段型ホールドフックをなんらかの方法で制御すればバーストを防いでセミオート化できるのではないか、ということで作ったのが、この瞬間解放式の5連発銃です。

もはや割りばしゴム銃ではありませんが、連発化のキモ部分=多段型ホールドフックは同じです。
ホールドフックの形状がニワトリのとさかのように見えるので トサカー とネーミングしました。

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ホールドフックに5発の輪ゴムを装填したところです。

各ホールドは上から順番に15度ずつ鋭角になっています。
トリガーを引くたびにホールドフックが15度前方に倒れ、上部の輪ゴムから1発ずつ順番に発射されるというわけです。

なおフル装填時はホールドフックがとさかのように突っ立って視界の邪魔になるため、1発目はターゲットに狙いをつけるのは至難のワザだったりします。

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ホールドフックの倒れ角の制御はスライド式のホールドストッパーで行います。
トリガーが引かれるたびラチェット機構によって、ホールドストッパーは5ミリずつ前進。
それにともないホールドフックが15度前方に倒れる仕組みです。

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最後の5発目はホールドフックがかなり倒れこんだ位置から発射されるため、1発目とちがって、かなり狙いやすくなります。
これは初弾と最終弾では発射位置の高さが違うことを意味しますが機構上しかたないところです。

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力のかかる可動パーツには瞬間接着剤をしみこませたシナベニヤを使用しています。
また他のパーツはフレーム、バレルを含め6ミリ厚のヒノキを使いました。

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グリップはヒノキの芯材の両面にホウの板を貼り合わせました。

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フレームから前方に突き出しているのはラチェットの先端部です。
小さな扇型のパーツはホールドストッパーのツマミです。
撃ち終わったあとはこれらの小パーツを操作してホールドストッパーを元のポジションまで後退させます。

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作者がよく使う木彫オイルはウレタン系なので経時による黄変が気になります。
そのため今回は仕上げにアルコール系のセラックニスを使ってみました。

仕上がりは今ひとつ中途半端な感じですが、これは作者の塗装テクニックの問題かもしれません。

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「百聞は一見にしかず」ということで、射撃シーンを動画でご覧ください。

射撃動画


● 諸 元 ●

<制作年> 2004年3月
<モデル名> P003 TOSAKAR トサカー
<カテゴリー> ハンドガン
<全長> 324ミリ
<銃身長> 285ミリ
<装弾数> 5発
<使用弾> #16輪ゴム
<作動> セミオート
<素材> ヒノキ、ホウ、シナベニヤ、つまようじ、木ネジ、輪ゴム
<塗装> セラックニス仕上げ

2004.03.29 UP

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